27時の独り言

オタクが好きなものや考えたことをつらつらと述べる場所です

パラダイム・パラドックス感想(2021年5月)

ちゃんと面白いところもあるけど...どちらかと言えば微妙よりの普通。

 

※ぼんやり程度のネタバレ注意

※一部キャラdisあり

 

 

 

 


・攻略について

好感度高能力値低でハッピー、

好感度高能力低でノーマル、

好感度低能力高でバッド。


他のバッドはほとんど選択肢からの直行だったと思ったけどアユムBAD2は確か好感度高能力値低で分岐しなくて、

どっちも低くして回収したから選択肢だけじゃなくてステータスも関係するのかも


伊吹は悪側一人攻略で解放?冨司は伊吹攻略で解放と思われる。


攻略順は基本的にクレジット順でいい気はするけど、

悪側が正義側の補完っぽい?特にトキオ/日向、カムイ/雪波とかがわりと表裏っぽい。あと間に悪挟んだほうが飽きないってのはあるかなあ。


私はトキオ→カムイ→日向→雪波→ミハヤ→アユム→伊吹→冨司

 

でやってまあ問題なし


アユム√は悪側とか真相にそんな絡まなかったさらミハヤの前とか何ならトキオの後とかの方がよかったかも

 


・シナリオとキャラ

基本的にシナリオもキャラも悪>正義という感じ。

まあビジネスパートナーな正義側より家族な悪側が魅力的になるのは当たり前っちゃあ当たり前だしテーマ的に狙い通りなのかと言う気もしないでもない

 


個人的に特によかったのは雪波くん

前半はゾクゾクして、でも純粋で良い子だし可愛い

インタビューの破棄の方で涙腺がやばいよ...

畠中さんの演技もすごく上手い具合にマッチしてた

 


アレとして印象に残ってるのはアユム

このイライラさせられる感じはコルダの柚木リスペクト的な何かだったんだろうか。いやコルダエアプなんで聞いた話で言ってるけど

なんか正面顔がおたふくみたいでちょいキモなのも...

 

声優さん的に今だとやっぱ86思い出すし、レポートでの道具じゃない発言もシンと重ねると色々趣き深いなあと思いました。

 

 


声優といえば一応8Pが売りだったはずだけれど。全体的には...正直、うん。

別に悪くはないし、合ってない訳でもないけど。

凄くピッタリという程でもなく、凄く意外と言う程でもなくで、声優さんたちが器用に演じられる範囲のキャラがそれぞれ割り振られたなあという印象かなあ。正直ファン層に凄く刺さりそうという感じはなさそうな気がするけど...どうなんだろう。

 


・主人公

もう少し可愛くてできなかったのか。

あまりに無個性だし変身後の格好も正直ダサい...


あとバッグログに出すくらいだったらウィンドウにも顔グラ出してもよかったのでは?

 

 


その他よかったところ

・立ち絵

凹凸感ない質感のイラストが個人的に好み。

そういえばカムイ見ててなんか既視感ある気がすると思ってたけど水野美波さんの描く男の子にめちゃくちゃ似てるような気がする

 

立ち絵は細かいけど切り替わりが自然で話してないキャラの表情の変化も細かくつけたりしてるのもいいなと思った

 


・アクティビティレポート

結構本編の補完だしむしろオマケの方が面白いという。なぜ本編にこれを入れないのか

 

 


その他気になったところ

・演出もうちょっと頑張ってほしかった...

最後のあれがしょぼいのはどうかと思う

 


・ルート間の矛盾?

主人公の両親の名前について、確か日向√では知ってた名前がアユム√では知らないってことになっててあれと思った記憶。

 

 

・恋愛過程と正義の味方側全般
好きになって能力が消えていく→能力が消えない主人公は俺のこと好きじゃないのという流れも同じ過ぎて...


あとどうしてもヒーロー側は闇と真相要素が抑えめ生い立ちの話メインでカタルシスがない

 

肝心の恋愛過程の描写も雑。

言い方や境遇でしかキャラが差別化出来てないように思う。

皆表向きの属性は変えてるけど好きになることの根本が同じなのが違和感というか、感情の動きが同じに見えるし、

全体的に展開にキャラが動かされてる感があって浅く感じてしまう。

 

惹かれてることは口じゃなくて行動の変化で説明して欲しい。

 

 

あと、思うに、やっぱりヒーロー側は女の子に変身してる時間が長すぎ。女の子同士のときも交流にカウントされるけどこっちからしたら本来のキャラと口調も性格も違う変身後の子を攻略キャラそのままとは認識できないから。しかも攻略キャラが主人公以外のキャラと絡む場面も少なすぎてどんなキャラなのかイマイチ掴めないままなもんで進展についていけないんだよね...。

 

 

 

というか大団円以外のルートでも正体明かしてほしかったよ。主人公がまじで除け者で、全然仲間じゃないし、あとあの4人は害獣側行くと頭固すぎて全然話聞かなくなるのも印象を悪くしてると思う。展開の犠牲。

 


いや、百歩譲って女の子なら女の子でいいよ別に女の子自体が嫌な訳じゃない(リーゼとかは可愛くて好きだった)から。

でも女の子(男)をやるんだったら女の子と思ってガールズトークとか距離近めに接してて...でも向こうは実は男だから気まずい恥ずかしいラッキースケベ?役得?......みたいなイベント1つは入れなきゃだめでしょ...

何のための変身設定なんだ

 

 

 

・テーマについて

害獣可愛くみえるようになったし「分かり合う」っていうのはわりとホットなテーマな気もするし、SFの定番でもあるからよかったとは思う。

古典的なSFだと未知の存在を基本的に意思疎通不可能な相手として描くような気がするけど、最近は一歩踏み込んで一見人外でも分かり合える可能性にスポットを当てることが多い?

ガンダム00劇場版なんかはそのなかでも美しいまとめ方で凄く好き。

 


でもこのゲーム正義の味方側(人間)と害獣の和解はいいとして、そのために更なる共通の敵を出してくるっていう帰結の仕方をさせたからそこが多少引っ掛かる。

外の人間とは武力で対抗するしかないっていうのは設定したテーマに負けてないか?

結局全ての人と分かり合うってのは夢物語なんだっていうのはある意味リアルだし正しいとは思うけれど正直作品の限界を感じてしまう点でもあるなあ。