フルコンプから一夜明けたので落ち着いて色々見返しつつ感想をば。
・ネタバレあり
・苦手な話題などがある可能性があります
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〇攻略キャラ
皆楽しかったけど1人選ぶなら五右衛門になるかなあ.....仕方ない、これは。
ルート選ぶときに個別入る前のセーブの都合で毎回彼の愛を聞かされるので他の人を選ぶ罪悪感がヤバいのなんの
あとやっぱデフォ惚れ好きなんよ.....
ただルートのまとめ方がね、ちょっと残念。
真相担当はキャラ造形の卑怯さと事件解決の責任で諸刃の剣だなと改めて思う
それからちょくちょく見える写楽とのスタンスというか愛し方の違いも良くて
五右衛門ルートの写楽は隠れMVP具合といい写楽ルートの誤解からの嫉妬といい、それぞれ出来ること出来ないことが対照的というか
そういう意味では特典も期待したのだけど
うーん.....オラソワ朗読劇本もそうだったけどVSと言いつつ全然バチバチしてないのがちょっと...
仲良いのはそれはそれでいいけどもっと不穏でもいいよなと思ったり
他は菊之助も結構好き。年下感?色々チョロくて良い。
誉那も写楽もだけど、そこはかとない女教師と不良生徒感がなんとも言えず可愛くて
時々出る「村上君」「宇賀くん」呼びも無性に萌えてしまった
そして、まさか今回「情けない」枠がこの人だとは.........綴之丞。
いや昌吾とか璃空とかと比べると包容感もあるし剣持つとことか普通にかっこよかったけど、色々斜め上の破壊力を持った人生で申し訳ないがちょっと笑う
なんだかんだ影響されて久しぶりにお抹茶立てて飲んでしまった
〇サブキャラ
六っくん四鹿はわりと初期から怪しいなあと疑いつつ、いやどっちだ.....と思ったけどやはり。
神榁くんは麗しいお顔してるしまあただ無能ってだけでそこまで言われるほどかと途中まで思ってたけど手記のクズさがガチで若干引くという笑
四鹿はね、色々思うところあるけど。まあ今回の柑南枠、と言っていいのかなと
男2女1の三角関係を女を通してライバルの男を見ているっていう伝統的な解釈が嫌いだけど
この人は何だかんだその逆バージョンという感じがする
で、クズい男たち対して女の子たちの可愛くさが染みる染みる。
わりと「いい女」キャラって好きじゃないけど、阿国さんはそういうキャラにありがちな作り物めいた いやらしさとか迎合しないことへのメタ的な媚びがなくて
その自然さが素直によかったし
絲ノさんも、特に遠藤綾さんのお声が本当に素敵で。手記で鳥肌たった。
薔子さんも大好きだったしこの手の人に弱い自分。
ちなみにプレイ中唯一泣いたのもお蔦さん周りの話だったというw
それから庄之助様一途で、でも八ちゃんの背中を押してくれるお七ちゃんも本当に強い女の子だなと。
ずっと彼女を差し置いて恋愛するのが申し訳なくて、早く庄之助様見つかれと思ってたよ。
彼女が報われてほしい反面、お七ちゃんはもう篁先生とかどう?なんて思ったり。
〇システム、ビジュアルその他よかったところ
細かなところが色々凝ってて◎
アニメでよくある最後に判明する章タイトルもよかったし、
多少多用しすぎ感はあるものの
テレビ(配信)の演出もテンポ感の調整として機能してるなと
共通でタマに作品における地獄の解釈とか世界感をフワフワさせずにきっちり説明させたのも正解だったなと思う。
BADも凝った演出で嫌いではなかったけど
なんというか想像よりも「転生後」が思ったより主体なのが今っぽいなと
転生エンドに感じるのは仏教的な魂の流転とかそれに付随する悲哀よりむしろ第2の生の謳歌に寄っていて
浅草鬼嫁日記とか異世界で第2の人生を、という流行の系列に近い雰囲気
だってパパいるから消えたって大丈夫っしょ感がね、やっぱり。構造としてBADの雰囲気にそんなに悲壮感がないよね
良くも悪くも死の恐ろしさよりリトライした先の次の幸せを見られる軽さがあって
もう結局辛い世界を描くことの限界もそれを見つめる側の疲弊とか飽きとかとにかく良くも悪くも上がった先の幸せに関心が向いているのよね
藤森くん周りとかは何となくオカルティックナイン思い出したりもしたけど
現代に侵食する脅威としてのSFとかホラーっていう型ではなくてむしろ新しさが旧さの優位にある感覚なのだから逆か。
覚めていて醒めていて冷めている。昨今のサブカル界の露骨さ。
逸れた。閑話休題。
パパといえばあの動く骨!
あのカシャカシャ具合が絶妙で好き。
閻魔大王のキャラの良さの表現に何気に貢献していると思う
大王周りは十王さんとかもキャラ立ってて〇
あのショタ・ヤンデレ大王のビジュアルが普通にみたい。
あのSiriみたいな子も可愛いかったし
なんかサブのサブまでもっとお話したい子が多かった気がする。
一応マスコット枠のタマはいい子だけど正直可愛くないな~と思って見ていたけど
システム的には十字キーの右でメッセージ送りができるのも何気に良かったです
ビジュアルは本当にさといさんのイラストが素晴らしくて言うことなし
立ち絵だと特に写楽、山三郎の戦闘絵とか
あと地獄やしきの制服がかわいい。
〇気になったところ
冒頭の「犯すぞ」発言はさあ...
まあなんだこの問題児たち~っていう盛り上げは分かるんだけどもうちょい表現選んでも良かったのでは......
全員が全員その言葉使うか?というのもある。せめてキャラ毎に「襲うぞ」とか「やるぞ」とか変えてみるとかさ
結果的にそういう言葉を言わなさそうなキャラもいるし
特に真相知った後だとこれ主人公に凄く惨いこと言ってるし、ちょっとおふざけ入った言葉に思えなくなってくるのがね...
しかもヒロインの死に方知らないとは言え秀吉にああ言われた五右衛門があんなこと言うかいな?と
別にそういう表現が嫌という訳でもないんだけど。
主人公の前世の最期とか多少あれでももうちょい詳しく知りたかったし
そうなるとやっぱりニルアドオラソワと比べてもエンド数が少ないのが残念。
それもあって本編のボリュームもちょい物足りなさが。
サブキャラがそれぞれ大暴れするBADぶっ飛んでて好きなんよ
四鹿とかも因縁の割には薄いというか
趣味悪いシーン作り放題な人だし
もうちょい色々あってもよかったなと思うわけで。
もう一度ヒロインを盲目にして傍に置くエンドとかさ←
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惜しいなあと思うところもそこそこありつつ
楽しかったしドキドキしたのでまあ満足かな。