27時の独り言

オタクが好きなものや考えたことをつらつらと述べる場所です

「終遠のヴィルシュ 」感想など

***ネタバレあります***

前半は攻略とかシステム的な話

内容のネタバレ前にもクッション挟みます

 

 

 

 

 

 

 

・攻略について

一周目のセーブから救済エンドいけるし、基本的には

好感度全上げ・選択肢直行BAD・即BAD選択肢避けた上で好感度全下げ

の王道パターンでいけたけど

アドルフ/アンクゥ(第三幕)だけは少し迷った

 

結論から言うと

基本的には両方の好感度上げればOKで、

恐らく最初は救済エンド固定。

その後アンクゥのお花の色が変わったのを確認、絶望エンド解放?

 

 

私は、

アンクゥ(絶望エンド1)→「時間が欲しい」(膝枕からの告白のシーン)

アドルフ(絶望エンド2)→強引に逃げる(三幕最初の選択肢)

で回収したけど選択肢1個外せばなんでもいいのかも?(試してはいない)

 

 

この回収のためにウロウロしてるときは選択肢ジャンプの遅さがかなり気になってしまった...

 

 

 

***以下内容のネタバレ注意***

 

 

 

 

 

 

 

 

攻略した順にキャラ別感想

 

マティスくん

復讐の相手が攻略キャラにいるのではという事前予想が半分当たりで半分ハズレだった...

 

振り返るとこのルートが伏線的には一番秀逸だったなと思う。

兄を亡くしたモブの子は初見全く伏線と気づかずゾクッとしました...

 

この子は本人には悪いところ一切ないし、純然たる被害者って意味では癒し枠かな...?

 

あとこのルート何か名前が全体的にフランスっぽい。思い当たる文学とか戯曲もちらほらあって元ネタ探すのも楽しそう

 

 


・リュカ先生

.........。

 

ええ......

 


あまりにも...あまりにも辛い

この作品の絶望の半分くらいはこのルートが受け負ってると言っても過言ではないのでは

 

わりとクズなモブもいける口だけどカプシーヌだけはちょっと許せない、あまりの鬼畜さに目眩がする(真相を考えると、あれではあるけど)

無垢な子どもに酷いことするやつだけは許せない...

 

リュカの声を聴いてるだけでもこっちまで辛くなる場面ばかりで

演じられた平川さんのことを考えると色々壮絶。きつかっただろうな...

 

 


・シアン

声に出して言いたい

シアン・ブロフィワーズ。

 

リュカのあとにやったせいかめちゃくちゃぬるく感じた笑

 

いやこのゲームでは糖度高めだし楽しかったんだけど。

 

すでに感覚が麻痺した身では悪人悪人って、別に人体実験くらい大したことなくね?という

 

身構えたわりに常識人だし、感情薄いっていうわりには普通に優しい人

サンドイッチ永遠に手渡したい

 

 


・イヴ

...ヒューゴのあれ、いる?

普通の相棒じゃ駄目だった?

ジメジメ重い愛が妙にリアルで申し訳ないが気持ち悪かった

 

ヒーロー(イヴ)とラスボス(シアン)の関係と対比はいいなと思ったけど(気が合いそうなところ含め)

繰り返すけど言うほどシアンが悪者って感じでもなかったのがなんとも。まあそこのアンクゥの見誤り方はそれこそ彼の生来の普通さが出てて効いてるなという気もする

 

一番好きなシーンは素顔発覚の怪人じみた表情(本人には言えないけれどそれも含めて)。

 

 


アドルフ

なんだかんだ幼馴染好きだし萌えた...萌えた...

 

普通普通と言うけれど、癖のない人好きだし

めちゃくちゃかっこいいよ君。

 

 

最後に回収したエンドがアドルフの絶望エンドだったけど、

セレスに対する想いという一点で普通を越えられるところがやっぱりアドルフの一番の肝だなと。

このエンドが最後で辛かったけど、その意味では満足。

 

 

あとアドルフの額を手で抑えてる立ち絵、色気が半端なすぎて出てくる度に凝視してた笑

男の色気ってまさにこういうこと...色気の権化...


立ち絵と言えばセレスの伏し目がちに絶望してるっぽい表情も見てて最高にゾクゾクして大好き。敬語ヒロインいいぞ...もっと増えてくれ

 

 

 

・アンクゥ

三幕入ってすぐもしやと思ったけどまさか本当にそのままだとは。

これ隠す気ないなって感じではあったけど。

 

アドルフの発売日のボイス(世界を壊す的なやつ)、

セレスを失ってないアドルフからは出ないセリフだしいま思うとこれ彼だったってことよね.....?

 

個人的にはこの終わり方で納得できるんだけどプレイ前からアンクゥが気になってた人もまあいるだろうし

前の彼と生きるエンドがないのは賛否ありそうだ。

 

 


・真相について

惜しむらくはやっぱり色々予想出来ちゃったこと

やってるときからFate/SN思い出してたんだけどやっぱり要所要所で重ねてしまう

火災とか、未来の自分との邂逅とか、誰かを助けることへの異常性とか

 

アドルフ/アンクゥはどっちかとかじゃなくその変貌自体が、その過程がキャラの中核で

言ってしまえば終ヴィルという作品自体がセレスの救済と並んでアドルフのその部分の物語だったなと思う

 

 

ダハトもね...正直めちゃくちゃ怪しかったからあんま意外性がなくて。きちんと伏線もあったし。

 

この人に関しては黒幕化したことで逆にキャラの魅力が下がってしまった気がする

思想も本性もわりと「ああそっすか」って感じで

 

 

逆に。
カプシーヌとかジャンのポンコツ加減よ

ここまで来ると最早どうでもいい...というか可愛く見えてくるのが良いのか悪いのか

キャラは立ったけど他ルートの茶番化は否めない

 

 

 

・音楽

何気にBGMも凄く良い仕事をしていて。

他のゲームと比べて音量が抑えられた曲が多くて、そのピアニシモ具合が絶望あるいは微かな希望のイメージを作り出してる

 


そういう意味ではOPは少し残念だったなあ

あれはあれで、とは思うのだけどあの曲はどっちかというと「狂気」寄りに感じる

絶望はもっと静かにヒタヒタとしてないかしら

BWSのvita版のopとかそういうイメージ


救済エンドのEDは作品にもキャラの想いにも(特にやっぱり赤い人に)合ってて聴けば聴くほど好きになったのだけど。

 

 

 

・その他

脇の声優さん、具体的には桑島さんとか漂流者さんの方が凄くいい味を出してた

素晴らしい。

 

章はじめのテキストも○○の男も

終わってから見ると色々と思うところがあるし考察しがいがある

 

 

 

****ネタバレおわり****

 

 

 

自分はバッドエンドが好きだけど希望があるところからの絶望の方が好きだったんだなと終わってみて気付いた...

そもそも救いがない世界だとBADにもあんま新鮮味がないのは当たり前か。

もうちょい糖度欲しかったという気持ちもある

 

あと微かに期待してたロングヘアver.セレスちゃんはなかった...(なんか力が覚醒して伸びるんじゃないかと)

 

 

とはいえ。

暗い話は好きだし読さんの絵はやっぱ綺麗だし。

一週間楽しかった...

 

久しぶりの新作だあ〜〜と終わらせないようにちびちびやってたつもりだけど終わってみればあっちゅうま

 

特典もあるし、ゆるゆるとロスに浸る。